

■これまでの人生
父方の曾祖母がカリエンテ人だった。プルーの父は世界、特に祖母の生まれた国に強い関心を抱いており、結婚後、大陸調査の仕事の際妻を連れて念願のカリエンテへ渡った。しかし実際のカリエンテは非常に閉鎖的でよそ者に冷たく、命を狙われることすらあった。逃げ回り最南端の村ノトスにたどり着くと、妻が産気づき、初めは厄介がった村人たちもカリエンテ人の血を引く子と聞くと出産の手助けをしだした。プルー誕生の瞬間だった。しかし純血のラミティア人であった母はノトスの村人たちに追い出され、かばった父も同様にプルーから引き離された。
プルーはその後村の長の家に引き取られ、村の子として育てられた。中にはやはり彼女が他所の国の血が混じっていることが気に食わない村人もいたが、基本的には他の子と同じ教育を受け、同じ生活を送ることができた。その当時もプルーは前述のような村人たちの気持ちに気づいてはいたし、両親がいないことには疑問と引け目を感じてもいたが、楽しいときや嬉しいときは素直に喜び、元気に子供たちと駆け回るごく普通の少女であった(この頃すでにヘルタとも親交があった)。しかし6歳の誕生日を迎え星の子の使命を受けたときから、その力に怯えた村人たちに灯台へ隔離されることになってしまった。村人たちはプルーを悪魔と呼び、村の外へ出して害をなせば国中から責められ政府の恩恵を受けられなくなると考え、プルーを死ぬまで灯台に閉じ込めておくことにした。
たった一日で信じていた人々に裏切られ人生の全てが変わってしまったプルーは人間不信に陥り、素直な感情表現の仕方も人との付き合い方も忘れてしまった。皮肉屋で不器用で人と運命を呪う少女は、村長が寄越した世話役たちとも当然うまくいかなかった。村人たちにはいつ殺されてもおかしくない状況だったが、彼女からすれば彼らは「何もできない腰抜け」だった。
しかし9歳の頃から世話役がヘルタに交代し、初めはやはり冷たくあたってしまっていたもののヘルタの粘り強さとそれまでの世話役たちにはなかった優しさに圧倒され、現在のような信頼関係を築き上げていくこととなった。ヘルタの存在は彼女にとって親友であり、母であり、姉であり、相変わらず一人であったが、独りではないと確信を持たせてくれる大切な存在だった。隔離されるようになってからはそれまでのように十分な教育を受けることもできず自由に出歩くことすら禁じられたため、灯台の中にあった本や世話役のヘルタから聞く話で外の世界の知識を深めた(星の子についても本で読みある程度知識を得ていた)。プルーの趣味や思考にはヘルタの影響も大きく関わっている。
15歳のときヘルタが結婚を機に首都へ移住することが決まり、共に行かないかと誘われたが、村長の許しを得られずやむなく諦めざるを得なかった。しかしヘルタの気持ちはプルーの胸いっぱいに届き広がっていた。二人は再会の約束をし、笑顔で別れた。
■現在
灯台での暮らしを続けていた16歳のある日、出立の呼び声が届く(このときの空からの光がまた村人たちを恐れさせ、「何かしたのか」と責め立てられた)が、灯台に閉じ込められた状態である上、自分の人生を変えた星の子の力を憎み疎んでおり、どうすることもなかった。しばらくして彼女の居場所を特定したルディたち一行と出会い使命の旅へと誘われるが、やはり彼女にとって世界の存続などどうでもよいことだったため拒否。しかし一行が粘っている間にクレアリッツも到着、プルーを襲撃してきた。ルディたちが追い払い事なきを得たが、一連の騒動によって村から出ざるを得なくなり、仕方なく星の子の旅を始める運びとなった。
